海洋開発課
FRP浮桟橋(ポンツーン)
FRP浮桟橋(ポンツーン)の軽量・高耐久性などFRPならではの優れた特長を活かし、漁業への貢献をはじめとした目的に対応した最適な桟橋を実現します。
FRPは、Fiber Reinforced Plasticの略で、プラスチック樹脂を、ガラス繊維などで補強した複合材料です。強化材との複合により、軽量で強度の大きな材料として自動車、舟艇、建材などさまざまな分野で活用されています。
特性
軽くて強い。(重量当たりの強度が高い)
成形性が良く着色も容易でデザインの選択が出来ます。
腐食の心配がない。(金属の様にさびついたり、木材の様に腐りません。)
構造
半固定式連結機構とローラーガイドの組合わせにより、優れた利便性をもたらします。
特長
- FRP素材は金属や木材の様に腐食の心配がないため、大規模な補修費などは必要としません。
- FRP素材は成形性がよく自由に製作できるため、護岸との隙間を狭くするなど、安全性や景観性に優れます。
- 甲板とフロートが一体構造となっているため浮力が大きく、乾舷を50~120cmの間で自由設計することができます。
- バラストの調整により、喫水30cmを確保しています。そのため水深が浅くても設置可能です。
- 水密区画を設けた不沈構造により、極めて高い水密性を保っています。
- 独自の設計により揺れに対する復元力も高く、安定性能が高い構造です。
- 一般的な大型浮桟橋(ポンツーン)と比べ軽量なため、トレーラーによる運搬が可能であり、現地据付工事も容易に行えます。
- FRP素材はほぼ100%リサイクルが可能です。
効果
干満差により発生する重労働が軽減され、高齢者・女性漁業者に対するバリアフリー対策となります。また、作業などがどの潮位でも楽に行うことができ、操業効率の良い環境がつくれます。
多数の漁船が同時に離岸・接岸できるため、滞船時間が軽減され、就労環境を近代化できるので、漁業内外からの担い手育成を促進することができます。
満潮時
船舶の乾舷高と浮桟橋の乾舷高さが同じになるように設計を行い、手に荷物を持ったままでも乗り降りが容易になりました。
干潮時
耐久性に優れたFRP階段を採用することにより、干潮時もスムーズに乗船が可能です。
作業スペース
桟橋の幅が2.5m以上と幅広なので、網の手入れや操業の準備が潮位に関係なく船舶と連携して行うことができます。